中間報告その2、夢追中と木村沃素の週刊希望崎のコーナー

夢追「夢追中と」
沃素「木村沃素の」

夢追&沃素「「週刊希望崎のコーナ〜〜!」」ズンドコドコドコズンドコドンッジャン!!


夢追「さあー今週も始まりましたね木村さん!世界の様々な魔人関係のニュースを希望崎学園のみなさんに紹介していくこのコーナーなんですけれども……」
沃素「今週もっていうか、前回このコーナーをやったのって4ヶ月前ですよね」
夢追「そんなわけで、ラジオは私、夢追中と木村沃素の報道部員2名でお送りしまーす!第2回も前回に引き続き『世界格闘大会』の模様をお届けします!」
沃素「なお、前回ラジオパーソナリティを担って頂いた塩素先輩は『ぼくにはむずかしいことで』の言葉を残して降板されたため、今回は私、木村沃素が進行役を引き継ぐことになりました」
夢追「改めてよろしくお願いしますね、木村さん」
沃素「はい、よろしくお願いします。……ところで夢追さんは『夢追中』と名乗っていていいんですか?」
夢追「あれ?このラジオ、外部向けですけど光素と名乗ります?」
沃素「いえ、昨年末に亡くなられている夢追さんがなぜパーソナリティをやっているか、あっちの掲示板を見られない人にはよく分からないじゃないですか」
夢追「細かいことはいいんですよ!」
沃素「細かいことはいいですね!」

夢追「はい、というわけで!今週は後半戦に突入した世界格闘大会の現状と、今も戦いを続けている参加選手達を紹介していきたいと思いまーす!!」
沃素「前回と同じく、選手達はランキングの下から紹介していきます!ランキングのシステムについては前回のラジオ、>>134-140 を参照してください!」
夢追「現在、10ヶ月かけて行われる大会のうち、既に6ヶ月が経過しておりますが、これがもう熱戦に次ぐ熱戦!激闘に次ぐ激闘!!白熱の攻防が日々、繰り広げられています!」
沃素「激闘によって心折られる者、その命を散らす者が続出し、参加選手の数は大会開始時の3分の2程度にまで減っていますね。生き延びた選手達も何処かしら怪我を負っていて、そこを見るだけでも大会の過酷さが如実に現れています」
夢追「命を賭けてぶつかり合う肉体と肉体!絡み合う技と技!!そして魔人能力!!!間近で見られる私はもう幸せで幸せで……うふふふふふふ」
沃素「ああっ!いいですよ夢追さんその表情!ちょっとビデオとカメラ!これは適当なタイトルをつければ勘違いした馬鹿な学生達に売れますね!……説明書きに(彼こ達)とか付けましょうか(ボソッ」
夢追「うふふふふ……」
沃素「はいズーム!夢追さーん!こっちに視線をちょうだーい!」


順位 選手名 合計金額(単位:1万)

1 真野 八方 825
2 家乃いちご 805
3 稲田 連子 685
4 ex 551
5 一 四一 600
6 月読葛八 635
7 埴井きらら 615
8 屍骸心 580
9 結昨日雷 430
10 トラー 400
11 ロダン 490
12 銃道槍也 440
13 功 淘駕 190
14 竜崎沙緒 220
15 飛騨はじめ 270
16 鈴木皇帝 140
17 千地プリン+リオン・セプス 128
18 ポポ・マスカラス・レオ -80
19 佐和村静穂 55
20 ポッポ・トラストミー元空軍大佐 -100
21 アジラ・ノン -40
22 アカノスイレン -275
23 佐々木十吾 -320
24 比企谷八幡 -440
- 境トリア 死亡
- 椎名一重 死亡
- ジークリンデ・ファタイディガー 死亡
- ダンゲロス子 死亡
- ビッグバン大帝 死亡
- ムハンマド・アブー・サクル 死亡
- 文書 すもも 死亡
- 五月女ざらめ リタイア
- ロマーリオ・デ・ジャネイロ リタイア
- 迷道 家達 リタイア


沃素「こうして並べてみると、やっぱり死亡とリタイアの数が目に付きますね」
夢追「そうですね。毎月コンスタントに2人は死亡かリタイアしてきましたからね。直近の第6Tは大会開始以来初の脱落者無しという平和なターンでしたが。MAP変化によってもっと殺伐とするかと思っていたのですが予想外でしたね」
沃素「確か第6TからはMAPの数が減ったんですよね」
夢追「はい。選手の密度が上がって連戦も増え、一気に怪我も死亡率もうなぎのぼり!……と思っていたのですが。でも、選手が減らず、大会が賑やかに進むのは万々歳ですね!」
沃素「1人2人くらい死んでくれた方がぐっと盛り上がりそうな気もしますけどね(ボソッ」
夢追「はい?」
沃素「ええと、ランキングを見ると上位の12人くらいは獲得賞金に大きな開きはないんですね」
夢追「ああ、そうですね。500万円までの差であれば、先日オーバーボディを脱ぎ捨て正体を現した大会開催者の魚崎さんを倒すだけで逆転可能ですから、その辺りまでは1試合でランキングが大きく変動しますね」
沃素「でも、それ以下となると獲得賞金の差額は600万を超えるし、トップと最下位の差は1200万……ここはもう挽回がきかなそうですね」
夢追「いえいえ、そんなことはありませんよ!これまでに1ターンで600万円以上の荒稼ぎを見せた選手も何人かいますし、ランクボーナスで1試合300万稼ぐことも可能!残り4ターンなら十分巻き返しに期待できますよ!」
沃素「そうは言ってもそれは一部の強い選手だけの話じゃないですか?ランクボーナスで300万って最下位が1位に勝たないといけないじゃないですか。厳しいんじゃないですか?」
夢追「それがなんと!第6Tでは正に現在1位の真野選手と現在最下位の比企谷選手が試合をして、引き分けているんです!最下位が1位を倒すことだって十分に起こりえますよ!」
沃素「なるほど、それなら確かに奇跡の大逆転もありえそうですね」
夢追「そうです!それにもうひとつ!死闘を潜り抜けた選手達はみなさんFSが上昇しているんです!そろそろ特殊能力解禁という人が沢山いるんですよ!」
沃素「つまり……一発逆転の特殊能力を編み出せば」
夢追「はい!本当に!!絵空事でもなんでもなく!!!下位ランクから優勝を狙えるんです!!!」
沃素「これは下位ランカーといえど、まだまだ優勝の行方から目を離せませんね!」
夢追「戦えど闘えど勝てぬ齋藤……しかし齋藤は諦めない!敗北の成長をバネに、嵩む借金を背に、己の中二力を胸に深淵から飛び立つ機会を窺う!最早誰もが彼の事を忘れた……そんな時ついに齋藤の魔人能力が!……ふふふふふうふふふふ」
沃素「おおっと夢追さんいい表情!はいこっち向いてー!いいよー!はいそこでポーズ!」

沃素「はい、前置きが長くなりましたが」
夢追「それでは下位ランカーから順に紹介を始めましょう」

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●比企谷八幡
沃素「まずは24位の選手からですね」
夢追「比企谷八幡選手。シャドーボクシングの使い手ですね」
沃素「やっぱりシャドーボクシングじゃ勝てないんですね。最下位ですか」
夢追「いえ、それがシャドーボクシングでもちゃんと勝ち星はあげているんですよ。どんな格闘技でも勝利を得られる。それがホーリーランドです」
沃素「戦績は1勝4敗1分」
夢追「それと友達の数が2人」
沃素「友達の数が2人……」
夢追「大会前では0人だった友達が、格闘を通して増えていく……青春ですね!」
沃素「友達が5人を超えたらどうなるのですかね」
夢追「友情によって生まれる特殊能力……実に私好みです!酷い怪我を負っていますが、是非とも頑張って欲しいところですね!」

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●佐々木十吾
沃素「次はK1ファイターの佐々木十吾選手」
夢追「甘いマスクにごりマッチョのボディ!攻めよりも守りに重点を置き、不足気味の火力はカウンターで補うファイトスタイルですね」
沃素「戦績は3勝4敗……4T目を終えてから戦績が振るわなくなっていますね」
夢追「近頃はぎりぎりの戦いで毎回勝利を逃していますし、怪我も重いものが多く、転校生を1人倒しているにも関わらず順位は低迷中という状態です」
沃素「倒した転校生って夢追さんに武術を教えている人でしたよね?」
夢追「はい。夢見ヶ崎さがみさんです」
沃素「その人を倒した途端、勝てない試合。重い怪我。続く低迷……夢追さんって奇跡を操る能力者でしたよね?」
夢追「わ、私は何もしてませんよ!といいますか私には出来ませんよ!」

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●アカノスイレン
沃素「シューティングの使い手、アカノスイレン選手」
夢追「シューティングゲームと格闘技のシューティングを間違えて日本にやってきたドジっ娘さんですね」
沃素「戦績は4敗2分。まだ勝利をあげられていないんですね」
夢追「反応極振りステータスなので勝負の行方はダイス運次第という選手なのですが……その運がなかなか向いてこないようですね」
沃素「精神も残りわずか。踏ん張りどころといった感じでしょうか」
夢追「神速攻撃の一発28ダメージはex選手、埴井きらら選手と並んで全選手中トップですから、上手くマッチングを組めれば挽回は可能だと思いますが……」
沃素「後半戦に期待ですね」

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●アジラ・ノン
沃素「ええと……格闘スタイル『美人局』?」
夢追「その微笑と共に、正体も実に謎めいたアジラ・ノン選手ですね」
沃素「戦績は5敗1分。こちらもまだ勝ち星のない選手ですね」
夢追「高い耐久力で相手の攻撃をしのぎ、一発逆転の可能性を秘めた精神攻撃で勝利をもぎとるファイトスタイル……のはずですが……」
沃素「その精神攻撃がなかなか決まらないんですね」
夢追「やられた方はたまったものじゃないような必殺技なんですが……なかなか上手くいかないようですね」
沃素「えっ!?この人ワンピース着てるのにハイキック使うの!?ちょっとカメラさん!角度悪いよ!何やってるの!」
夢追「あ、木村さん、でもこの人両性……」
沃素「ナイス美脚!いいよいいよー!」

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●ポッポ・トラストミー元空軍大佐
夢追「この人はあの『農大』に……」
沃素「ストップ!夢追さん、それは軽々しく口にしてはいけないですよ」
夢追「おっと、そうでした。えー、ポッポ選手はクラヴ・マガの使い手です」
沃素「戦績は2勝5敗。ここのところは負け続きですね」
夢追「必殺技で相手に強攻撃を誘い、能力によって相手の強攻撃を防ぐ。技と能力のコンビネーションで勝つタイプの選手です」
沃素「演説によって格闘を制する。報道部にも通じるファイトスタイルですね」
夢追「大会中に体力がぐっと伸びましたから、強攻撃をメインに据えた選手を狙っていけば今後、勝利の山を築くことも可能でしょう」
沃素「マッチング相手を上手く見つけるとなると、雑談スレで得意の演説の見せ所ですね」
夢追「雑談スレのマッチングから目が離せませんね!」

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●佐和村静穂
夢追「独自の格闘スタイル『蹴脚特化型我流高速戦闘術』を駆使する選手にして、小野寺先輩のお知り合いですね」
沃素「あれ?『流血少女』ですよね?あの時は夢追さんも妃芽薗学園に潜入取材して塩素先輩と協力してませんでしたっけ?」
夢追「うん?」
沃素「佐和村選手とは夢追さんも以前から面識があるんじゃないですか?」
夢追「んん?」
沃素「ああ、いや、選手紹介を続けましょう。この選手は回避特化のファイトスタイルですね」
夢追「パワーアップイベントで高火力の必殺技も手に入れ、奥の手の特殊能力もありますから、いつ上位を喰いに動くか分からない選手ですね」
沃素「一度に52ダメージ与える必殺技が精神消費2……能力も一度きりとはいえステータス強化。強いですね。いつ能力を発動させるか注目です」
夢追「早く能力つかわないかな!つかわないかな!」

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●ポポ・マスカラス・レオ
沃素「善玉プロレスラーにして獣人。そしてちびっ子好き。これは上手く取材して取り込めば一儲けも可能ですね」
夢追「インディアでは少しお話しましたけれど、とても気さくで優しい、いい人でしたよ」
沃素「戦績は4勝2敗2分。戦績は結構勝っているのに、ランクは低いんですね」
夢追「そうなんですよね。ステータスを見ると攻撃21、体力14と、更に低ランクが信じられない実力者です」
沃素「必殺技も強いし、怪我も無い。なのに低ランク。これは上位ランカーにとって脅威ですね」
夢追「とにかくマッチングが希望通りに進まないことに定評のある選手ですが、今後はどうあっても注目せざるを得ないでしょうね」
沃素「誰と当たっても相手にとっては災難になりかねないですからね」
夢追「まさにポポ選手の必殺技通り、その存在竜巻の如し、です」

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●千地プリン+リオン・セプス
沃素「古代ローマカラテ」
夢追「古代ローマカラテです」
沃素「えっと、戦績は6分」
夢追「常に転校生と戦って、ずっとステータスを伸ばしていますね」
沃素「防御が良く伸びているんですね」
夢追「まともに戦えば高い耐久と十分な威力の神速攻撃でいい試合が出来そうなんですが……」
沃素「古代ローマカラテがいい試合……だと……!?」
夢追「その日は見られるんでしょうかね」

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●鈴木皇帝
沃素「バリツ使いの探偵ですか」
夢追「勘で推理するタイプの名探偵ですね!」
沃素「勘……えっ?推理?」
夢追「戦績は4勝4敗。まずまずの戦績ですが、丁寧に怪我を治療しているためにランクは低めですね」
沃素「……推理?」
夢追「攻撃が伸びて今やその値は20!一発が怖い強アタッカーですね!」
沃素「聞いてます?夢追さん」
夢追「新たに覚えた必殺技は高反応選手には怖い回避不可強攻撃ですし、新必殺技で連勝を狙うのでしょうか!」
沃素「……よく分からないですが、まあFSが伸びていますし、勘だけではない本当の推理もきっと見せてもらえますよね」
夢追「ですよね!新しい能力!わーい!」
沃素「聞こえてるじゃないですか!」

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●飛騨はじめ
沃素「続いては町興しに燃える学生ファイター、飛騨はじめ選手」
夢追「その必殺技と能力は独特で、勝ちに頼らず、独自に賞金を稼いで闘うタイプですね」
沃素「戦績は2勝4敗1分。なるほど、勝ちの割にはランクが高めですね」
夢追「ステータスはリタイアさえしなければといったものでしたが、攻撃がかなり伸びたので今ではちゃんと闘えるだけの実力になっています」
沃素「戦闘賞金と地元からの仕送り、稼ぎがふたつあれば実際心強いですね!」
夢追「直近の賞金で、今頃はロシアから無事に帰国出来たのでしょうか」

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●竜崎沙緒
沃素「ボーイッシュなメイド服少女の空手使い、竜崎沙緒選手」
夢追「見た目に騙されてはいけませんよ!攻撃的なステータスと使い勝手の良い必殺技を持ったファイターです」
沃素「戦績は6勝3敗。この辺りのランクになると勝ち星が目立ってきますね」
夢追「ただ、この辺りから連戦を続けてきた選手が増えますのでどうしても怪我も目立ってきますね」
沃素「ちょっと何ですかこの子!メイド服の下に短パン!?折角のシャッターチャンスが台無しじゃないですか!」
夢追「木村さん落ち着いて」

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●功 淘駕
沃素「この大会では大人気の八極拳、その使い手1ですね」
夢追「鉄壁の防御と高い体力を備えた防御特化選手ですね」
沃素「その代わりに攻撃が0じゃあ攻め手に欠けるんじゃないですか?」
夢追「いえ、そこを補うのが一撃で75ダメージを与える強力な精神攻撃の必殺技です!」
沃素「……でも戦績は2勝3敗2分。勝ちの数を見ると……」
夢追「……どうしても博打気味になってしまうのは精神攻撃の宿命ですね」
沃素「しかしその博打に勝てればいいんですから、上手くいけば上位ランカーを襲って逆転も狙えそうですね」
夢追「あと過去に何か重大な秘密を持っていそうなので、そこも個人的に気になっているのですが……」
沃素「何ですかそれ!スクープの臭いがしますね!後で密着取材でも……」

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●銃道槍也
夢追「ここからは1勝でランク1位を狙える選手達になります」
沃素「銃剣道の使い手とはまた厳しい選手ですね」
夢追「銃の動作不良が増すと先制攻撃の威力が増すというちょっと不思議な選手ですね」
沃素「戦績は5勝4敗。転校生を1人倒していますね」
夢追「それに第3Tでは脅威の3連勝を見せて、怪我の借金を帳消しにして見せた選手でもあります!」
沃素「ランキング最下位からの華麗な躍進ですか!これを見ると確かにランク下位も優勝を諦めるにはまだ早いと思えますね!」
夢追「思い切っての重症治療が功を奏した形ですね!」
沃素「ランクボーナスは侮れないものなんですね」

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●ロダン
沃素「ファッションデザイナー兼ボクサーとは異色の選手ですね」
夢追「ワインを嗜む紳士でして、そのファイトスタイルも実に紳士的です」
沃素「必殺技も能力も相手に利する効果があるんですね。夢追さんとは話が合うんじゃないですか?利敵行為について」
夢追「お話してみたい気もするんですが……ロダンさん、紅茶がお嫌いだそうで……お話、合いますかね?」
沃素「考えている暇があったら突撃取材!いつもの勢いはどうしたんですか!」
夢追「そうでした!チャンスを見つけてお話してみます!」
沃素「その意気ですよ!……面白い絵が撮れそう(ボソッ」
夢追「あ、ロダン選手の戦績は4勝5敗ですね。怪我の治療をしないで獲得賞金をしっかりと保持しています」

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●トラー
沃素「虎でアイスホッケーの使い手で格闘家」
夢追「その人間離れした反応でしっかりと勝ちを攫っていますね」
沃素「虎ですからね」
夢追「戦績は5勝2敗。連戦の数は少ないですが、トップランカーを倒したことによるランクボーナスもあって、上位を虎視眈々と狙う、いい位置にいますね」
沃素「虎ですからね」
夢追「ただし、左足切断の重症をどうするか、難しい判断を要求されている状態でもあります。一度ランクを下げて連勝を狙うか、賞金を維持するか、注目です」
沃素「この大会って人外の参加もOKだったんですか?」
夢追「いいんじゃないですか?虎、いますし」

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●結昨日雷
夢追「いよいよランキング一桁の選手になります」
沃素「電撃使いのボクサー、結昨日雷選手」
夢追「短期決着型のファイトスタイルにも関わらず、その必殺技は長期戦で真価を発揮するという面白い選手ですね」
沃素「つまり、他の選手から見れば、耐久力の成長が凄く怖い選手とも言えそうですね」
夢追「短期で勝負をつけようとするとその火力が怖い。長期戦を狙うとその必殺技が怖い。必殺技を補助する能力といい、とても強い選手です」
沃素「うっかり最終ラウンドにもつれ込んだら必殺技一発で160ダメージ超ですか!これは怖いですね!」
夢追「戦績は3勝5敗ですね」
沃素「え?3勝だけでこの順位なんですか?」
夢追「これもランクボーナスのなせる技ですね。上位ランカーに2連勝するだけで500万くらいは稼げてしまいますから」
沃素「上位ランカーもうかうか出来ませんね!」

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●屍骸心
夢追「相手にバステ付与する必殺技を持った唯一の選手です」
沃素「バーリトゥードの使い手で氷を操る魔人ですね」
夢追「いいですよねーあの氷!この大会では表立って魔人能力を戦闘に組み込む選手が少ないですから、ああやって魔人能力をどんどん使ってくれる選手は嬉しい限りです!」
沃素「戦績は5勝4敗。なかなかですね」
夢追「強力な必殺技と高威力の神速攻撃を駆使して、是非とも後半戦で大活躍してもらいたいです!もっと魔人能力を!うふふふふふ……」
沃素「ビデオビデオ!あ、SDカード変えなきゃ……夢追さんもうちょっとトリップしていてくださいねー!」

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●埴井きらら
沃素「独自の『埴井流格闘術』を使う選手ですね」
夢追「トラー選手とかプリン選手とか、年齢がよく分からない選手を除けば、今大会最年少の選手です」
沃素「戦績は7勝5敗。7勝は凄いですね!それに転校生も1人倒していますね!」
夢追「負けるときはころっと負けて、勝つときは一気に3連勝という、凄い波のある選手ですね」
沃素「高い攻撃と回避を組み合わせたカウンター狙いのファイトスタイルというわけですか」
夢追「基本的にはそうなんですが、実は、投げの威力が27ダメージと全選手トップなんですよ」
沃素「ということは防御を固めて長期戦を狙うファイトスタイルの選手にとっても怖い相手なんですね」
夢追「負けると色々と食べられてしまいますし、そういった意味でも怖い選手です」
沃素「スプラッタ……斎藤先輩が喜びそうですね」
夢追「でも普段はとても可愛らしい子ですよ。私のお友達の親戚でして、先日は一緒にお泊りなんかもしまして。あ、でも私の親友が食べられそうになったっけ」
沃素「なにそれこわい」

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●月読葛八
沃素「今大会人気の八極拳、使い手2ですね」
夢追「気付けば4人いた八極拳の使い手も残り2人なんですね……改めてこの大会の過酷さが分かります」
沃素「この選手の戦績は……2勝4敗2分!?2勝だけでこのランクですか!」
夢追「なんと月読選手、5T目までは1勝もしていなかったんですよ。それが6T目でまさかの転校生戦タイマン勝利に続く連戦での上位ランカー狩り成功でこの位置です」
沃素「これは凄い躍進ですね!是非とも覚醒の秘訣を聞き出したいところです!」
夢追「もともと高い体力と強力な必殺技を持っていて、攻撃の成長にも恵まれていたので勝てる要素は揃っていたんですが、それが6Tにやっと花開いたという感じでしょうか」
沃素「このまま一気にトップまで駆け上ったらいい話題になりそうですね!」
夢追「月読選手の活躍に期待です」

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●一 四一
夢追「いよいよトップ5の選手紹介に入ります!」
沃素「まずは酔拳使いの一四一選手」
夢追「高性能のステータスと弱点の無い必殺技で手堅く1勝をあげるファイトスタイルの選手ですね」
沃素「戦績は5勝1分。一度も負けていないんですね!」
夢追「連戦も避けて怪我もしっかり治す。試合以外でも堅実な戦術を取っている選手です」
沃素「でも、試合の数が少ないと他の選手に比べてステータスが低くなってしまうんじゃないですか?」
夢追「それが一選手、上手い具合に体力ばかりが伸びているため、ステータスでも他の選手に引けを取らない実力者です!」
沃素「あっ!この選手おっぱいが今にもこぼれそうですね!シャッターチャーンス!」

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●ex
沃素「スパイ志望なのに目立つ行動ばかりとるシステマ使いの選手」
夢追「でも必殺技と特殊能力は目立たず地味に強力な、技ありのものです」
沃素「戦績は7勝6敗。凄い戦闘回数ですね!」
夢追「毎ターン、負けるまで連戦を続けていますからね!お陰で合計ステータスは61!転校生も顔負けです!」
沃素「低いステータスがひとつも無いんですね。これは凄い」
夢追「弱攻撃も投げも神速攻撃も強いですし、そこそこ防御も回避も出来ます」
沃素「下位ランカーを寄せ付けない壁となるか、さらに上位を目指しトップランカーとなるか、後半もそのファイトスタイルを崩さないで攻め続けて欲しいですね!」

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●稲田 連子
夢追「いよいよトップ3!ランキング第3位はクラヴ・マガ使いの稲田連子選手です!」
沃素「その必殺技が猛威をふるっていることでも注目の選手ですね!」
夢追「第6Tの月読戦では1Rでやるべきことを全てやりましたからね!その職人芸には感動してしまいます!」
沃素「戦績は8勝2敗。流石トップ3!勝ち星が多い!」
夢追「負けも少ないですし、精神の成長に恵まれ、全選手中トップの精神力を持った選手となりましたね」
沃素「ダイス目全てを精神消費技にしても良さそうな高精神力ですね」
夢追「必殺技2面配置は当然でしょうから、今後も対戦相手となる男性選手の急所に注目です!」

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●家乃いちご
夢追「ランキング第2位!独自の空手、攻式護身術『拳羅』を使う家乃いちご選手!」
沃素「イップスに陥りながらも上位をキープし続ける、優勝への執念が見られる選手ですね」
夢追「必殺技を強力なものに変え、更に貪欲に上を目指す心構えも見られますね」
沃素「戦績は6勝2敗。第4Tまで連戦しながらも負け無しで、ここ2ターンは勝ち星無しなんですね」
夢追「やはり怪我の治療をしていないのがやや試合結果に響いているのでしょうか」
沃素「へぇ……『拳羅』」
夢追「新しい必殺技で更なる活躍に期待……木村さんどうしました?」
沃素「これは今度道場に取材へ行く必要がありそうですね(ボソッ」

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●真野 八方
夢追「そして栄えあるトップランカー!ランキング第1位!柔道家、真野八方選手!」
沃素「強力な必殺技で一気に敵を倒すファイトスタイルなんですね」
夢追「それに対転校生用の切り札となる強力な特殊能力も身につけています!早く能力発動しないか待ちきれない思いです!」
沃素「戦績は6勝4敗1分。怪我を治療せず、しっかりと獲得賞金を貯めてトップを守っているんですね」
夢追「その位置を磐石にするのが特殊能力による転校生狩り!早く見たいですね!」
沃素「雑談スレで周囲を沸かすパフォーマーでもある真野選手。その地位を最後まで維持できるか!注目ですね!」
夢追「その能力をいつ発動させるのか!注目ですね!」
沃素「夢追さんちょっと落ち着いて……あ、落ち着かなくていいや」


夢追「というわけで、だいぶ長くなりましたが、これで第二回週刊希望崎のコーナー、世界格闘大会の模様をお届けしました!果たして優勝はどの選手の手に渡るのか!」
沃素「下位ランカーにも逆転のチャンスは十分残っている残り4ヶ月!まだまだ目が離せませんね!」
夢追「そうですね!特に第7Tはきっと多くの選手が秘めた特殊能力を解き放つはずです!」
沃素「どんなトンデモ能力が飛び出すか!気になりますね!」
夢追「きっと魔法のようなことや!奇跡のようなことが!間近でじっくりたっぷり気の済むまでうふふっふふふうふふふ」
沃素「いいよー夢追さん!その恍惚とした表情!あ、こっちこっち!はいピース!視線は(ry」


夢追&沃素「「それではみなさん、まったね〜〜」」ズンドコドコドコズンドコドンッジャン!!