ホリラン3応援 〜〜パワーアップイベント アカノスイレン〜〜

夢見「パワーアップのお手伝いに来たのだけれど、もう必要ないみたいね」
睡蓮「私の精神は持ち直した。既にあなたの助力はいらないが、そのまま帰すのも忍びない」
夢見「そうね……それじゃあ少しシューティングの見学でもさせていってもらおうかしら」
睡蓮「あなたの申し出は私にとって容易いことだ」


―――――――


夢見「シューティングって……こっちの?」
睡蓮「そもそもシューティングが私の趣味であり、シューティングが私を日本に連れてきた」
夢見「ええと、紛らわしいわね」
睡蓮「大会で実力を見せるのはこれからだが、シューティングなら私の実力を過去から見せ続けている」
夢見「画面中弾だらけね」
睡蓮「難易度はそれほど高くないのがこのステージだ。会話する余裕がある」
夢見「……楽しそうね」
睡蓮「シューティングは私の趣味だから当然楽しい」
夢見「格闘技のシューティングは?」
睡蓮「今はそれも楽しい。シューティングは格闘技に通じるのが根底にあるものだ」
夢見「へぇ……格闘技に通じる」
睡蓮「自分を思い通りに動かす。敵の動きを覚える。最適解を求める。後は反復練習。体に覚えさせる」
夢見「なるほど」
睡蓮「とても大きなものがそれまで敵わなかった者を破る達成感だ」
夢見「……面白そうね。私にもやらせてもらえるかしら」
睡蓮「高くない難易度とは言ったが、それは私にとってだからだ。いきなり始めた者には次のステージは難しいが。どうぞ」
夢見「ありがとう」


――1分後――


夢見「何がなんだか分からないうちにGAMEOVER……」
睡蓮「目の良さ、反応と指先の精密動作は転校生といえるものだが、理を覚えるのが必要だ」
夢見「シューティングの理?」
睡蓮「自機の当たり判定、敵弾の種類と当たり判定、自機狙いや偶数弾、奇数弾、ボムの使う場所……」
夢見「……ひとつずつお願いできるかしら」
睡蓮「難易度を下げて始めてもらおう。画面を見ながら説明する」
夢見「じゃあ、こっちを始めるわね」
睡蓮「よしでは……みんな、突っ込め?」


――その後―――


夢見「あら、当たったと思ったけれど」
睡蓮「とても小さいのが自機の当たり判定だ」


―――――――


夢見「今度は当たっちゃったわ」
睡蓮「その弾は大きい当たり判定を持つ」


―――――――


夢見「自機狙いはちょっとずつ横に移動で回避」
睡蓮「切り返しは追い詰められる前に」
夢見「画面端の前で大きく移動。出来る隙間に……あ」
睡蓮「戻りが早い。反応が良いのも考え物だ」


―――――――


夢見「ここでボム……ここもボム」
睡蓮「思い切りが良い。その使い方は上手だ」
夢見「危なくなる前に行動を起こすのは生き延びる上で重要、ということね」
睡蓮「まったくだ」


――そして――


夢見「……ノーマルモードクリア、ね」
睡蓮「実に上達が早い。腹立たしいまでに優秀である」
夢見「アドバイスをありがとう。楽しかったわ」
睡蓮「こちらこそ見ていて楽しかった。これからも続けることが上達の秘訣だ」
夢見「そうね……」
睡蓮「あなたの普段は、こういったものを行わないのだろうか」
夢見「去年までは月に1週間くらい間近で見ていたけれど。最近は身近にやる子が居なくなって」
睡蓮「その身近に居た子はシューティングを?」
夢見「主にRPGだったわね。冒険好きだったから。だからシューティングは新鮮だったわ」
睡蓮「あなたがもし良いと思うなら私のソフトをいくつか貸そう」
夢見「あら、ありがとう……コンピュータ・ゲームね……ふふ。また素敵な思い出が作れそう」
睡蓮「何か?」
夢見「さっき言った身近に居た子だけれど、昔、RPGをやっていたと思ったら私に訊いたのよ」

――『ゆうべはおたのしみでしたねってどういういみですか?』

睡蓮「……それは困ったことだな」
夢見「本当にね。……それじゃあ長居してしまったし、そろそろ……あら」
睡蓮「また何か?」
夢見「……夜が明けてる」
睡蓮「………………おお!」
夢見「……」
睡蓮「……」
夢見「……」
睡蓮「……ゆうべは、おたのしみでしたね」
夢見「……本当にね。早速、素敵な思い出を作っちゃったみたい」



◆アカノスイレン
■パワーアップ内容
1-a.ステ上昇(指定したステを+2)
精神+2