懲りずにD&D

「はぁ……何よここ。暗くてジメジメして……息が詰まるったらありゃしない」
「そーお?そこがドキドキして素敵だと思うけどなぁ」
「あたしはあんたみたいに珍しいものが見れたらそれで幸せーなんて頭してないのよ」
「おおっと落とし穴」
「ああやだやだ……私は輝く日の光の下で沢山の聴衆から注目を浴びているべきなのに」
「でも一緒に来るって言い出したの埴井ちゃんだったよね」
「ああやだああやだ……ぁやぁだ……」

薄暗い洞窟の中に、トーンの違う女の子二人の姦しい声が反響している。
ここは希望崎学園地下に広がる巨大迷宮。通称『狂頭の試練場』。
そして今、その中を緊張感の欠片もないような会話と共に闊歩しているのが今回のお話のメインヒロイン達。
希望崎学園新参一の目立ちたがりにして蜂使いの一族・埴井家の後継者候補、嫉妬魔人・埴井葦菜(はにい あしな)。
希望崎学園報道部員にして飽くなき魔人能力・凄いことの探求者、年中無休の夢追厨・夢追中(ゆめさこ かなめ)。
二人は先日地上で開催された覇竜魔牙曇(ハルマゲドン)で共に新参陣営の一員として戦い、血と臓物と魔人能力の飛び交う戦場を生き抜いてきた間柄である。

――そんな激動の日々も今は昔。
新参陣営の完全勝利で幕を閉じた覇竜魔牙曇以降、学園は再び平穏な時間を取り戻していた。
寝る間も惜しんで戦術を練りあい、時にぶつかり、時に励ましあった新参陣営の面々も、今では日常生活に戻っていた。
命のかかった戦場から開放されてまだ間もないこの時期、折角生き延びられたのだから、しばし切った張ったの荒事とは無縁の生活を送ろう……と、普通ならばそう考えるであろうが……

「もし、あたしが地下迷宮から教頭の預金通帳を見つけてきたら……目立つんじゃない!?」

埴井と……

「さーて、覇竜魔牙曇も終わったし!まだ見ぬ地下世界へGO!」

夢追は……

端的に言って、普通じゃなかった。



既に迷宮出入口は遠く、地上の明かりも喧騒も届かない、深い闇と獣達の不気味な唸り声が時折聞こえるだけの地下空間。
そこにブーンブーンと空気を細かく振動させる蜂の羽音が木霊する。
埴井が周囲に放った斥候役の蜂達が戻ってきて、状況を主人に報告しだしたのだ。

「あーあ、こんな辛気臭い場所だって知ってたら初めから来やしなかったのに……はい、こっちは安全っと」
「埴井ちゃんと蜂さん達って本当に凄いねー。索敵に攻撃に情報連携に大活躍って、迷宮探索にいつでもいて欲しいなぁ。頼りになるよ」
「そ、そお?……ふ、ふん!当たり前じゃない!」
「ところでそろそろ何か凄いイベントでも起こりそうな場所は見つかってないかな?」
「あんたさっき、わー宝箱のイデアみたいな宝箱だー!とかなんとか言って罠にひっかかったの全然反省してなさそうね」
「それはそのええと」
「あたしは危険な目に遭うのはまっぴらよ」
「い、以後気をつけます……」
「あ!あんなところに凄いものが!」
「え!どこどこ!?」
「……」ズビシッ
「痛いっ!」

働く蜂にため息をつく埴井。
褒める夢追に照れる埴井。
期待に目を輝かせる夢追にあきれる埴井。
じゃれあう二人に見守る蜂達。
地下迷宮の重く不気味な空気も、ここの周囲だけは避けて通っているようである。

「でもまあ……」

埴井は仕切りなおすように洞窟の闇の先を見据えながら口を開いた。

「確かにもうだいぶ奥まで来たんだし、そろそろお宝のひとつでも出て欲しいものね」

並居るモンスターをなぎ倒したり、トラップに引っ掛かったりに食傷気味になっている埴井の本心であったが、その言葉に目をきらきらと輝かせながら夢追が身を乗り出して食いついてきた。

「もしかして何か見つけたの!?」
「ああもうそんなにひっつかないで!……そうね。一応このコが怪しい場所を見つけてるけど……」

夢追の勢いに押され、今まであえて黙っていた情報を口にしてしまった埴井。それを聞いて喜び、その場でくるくると回る夢追。
埴井はなぜ既に見つけていた怪しい場所のことを黙っていたのか。それは――

「やったぁ!さぁさぁいこいこ!」
「ああもう!そんなに腕をひっぱらないでよ!言っておくけどそこは何か危険そうな唸り声が……」
「こっち!?こっちだよね!」
「人の話を聞けー!」

――多分コイツに伝えたらろくでもない結果になるだろうな、と直感していたからである。

「で、この扉がそう」
「わー……ここだけずいぶんと頑丈そうというか立派な扉だねー」

地下迷宮の奥まった場所に、ひときわ異彩を放つ扉が鎮座していた。
その様はまるで、扉自身が「さあここを開けたらイベントが待っているぜ!」と言っているかのようである。
その扉を小突きながら、埴井は扉を見て浮かれる夢追にあらかじめ釘を刺す。

「で、言っておくけど、この扉の向こうからモンスターの唸り声が聞こえてくるからトラップの可能性も大ってわけ。十分注意しないといけないわ」
「うん!それじゃ開けるよ!埴井ちゃんは下がってて!」

人の忠告聞けよ!と突っ込みを入れたい埴井であったが、ぐっと飲み込んで大人しく扉から距離をとる。
どうせ夢追がこの扉を見たら何を言っても止まらないであろうことは予測済みであったから、せめてトラップであったとしても全滅だけは回避しようという考えである。
夢追が扉に手をかけ、ゆっくりと押し開ける。
ギギィと金属のこすれる重い音が鳴るが、特に何も起こることなく扉は開け放たれた。
その様子を見た埴井はほっと息をつき、さて扉の向こうに何があるかと覗き込んでみたその先には――

強靭な四肢で迷宮の床をえぐり、
銃弾をも弾き返しそうな分厚い鱗に身を包み、
10m四方ほどの部屋を覆いつくさんとばかりに翼を広げ、
鋭く伸びた爪と牙を煌かせ、
腹に響く重低音の唸り声と共に火炎を吐き出す――
まごうことなき、ドラゴンがいた。



「……はっ?」

眼前の巨大生物に対して、埴井は思わず間抜けな声を漏らしてしまった。
えっ?何それ聞いてないんだけど。これまでの触手とかうさぎとかモヒカンザコとかなんだったの?
明らかに危険度違いすぎでしょこれ。初見殺しとかほんとやめてよね。理不尽、よくない。
……等々、あまりのことに少々思考が片言になる埴井であったが、ドラゴンがまだこちらに気付いていない様子であることを見て取るや冷静さを取り戻し、隣に立つ夢追の手をとった。

「今ならまだ逃げれるわ!さっさとここから離れるわよ!」

声をかけ、そのまま踵を返そうとした埴井が、ここで夢追の様子がおかしいことに気付く。
さっきから夢追は棒立ちで、ドラゴンの方を見てぽかんと口を開けたままでいる。
何をしているのかともう一度声をかけようとした埴井であったが、

「……だ……」
「え?何て言ったの?ぼーっとしてないでさっさと……」

「ドラゴンだぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーー!!!!!!!」

「へっ!?」

突然歓声をあげる夢追に、本日二度目の間抜けな声を漏らす埴井。
そんな埴井の様子を気にも留めず、夢追は頬を紅潮させ、恋する乙女のような瞳でドラゴンに向かって走り出そうとした。

「ちょっ!?あんた何やってんの!?」

思わず掴んでいた手を強く握り、その無謀な行為を引き止める埴井であったが、対する夢追は興奮状態のまま暴れだした。

「離して!離してください!ど、どらごん……ドラゴンがっ!」
「バカ!どうみたってあんなのに近づいたら死ぬでしょ!」
「お、お願い!せめてあの首に……あの首に抱きつかせてー!」
「アホ!そんなことする前に死ぬわよ!」
「どどどどどらごんがー!」
「いいから落ち着けー!!!」



30分後、ドラゴンのいた部屋からいくらか離れた場所で息を切らせてへたりこむ二人の姿があった。

「……あんた……地上に出たら覚えときなさいよ……」
「あ、は、ふぅ……ご、ごめん……なさい……」

何とか暴れる夢追を抱え上げ、走り続けられる限界まで全力疾走して逃げてきた埴井と、
どこか焦点もあわず、小刻みに体を震わせ、ときどきビクンと大きく痙攣しつつ、荒い息の間に夢見心地のような声で返事をする夢追。

「はぁ……」

もともと突っ走る奴だとは思っていたけど、まさかこれほどとは……驚愕というよりむしろドン引きしながらため息をついた埴井であった。

『オレたちの日ごろの心労……ちょっとはわかってくれるかなぁ……』
「何?あんたたち何か言った?」
『いえ……』

そんな埴井の様子を見ながら、蜂達もまた、こっそりとため息をつくのであった。

「ご、ごめんなさい。私、神話とか大好きで……特にドラゴンなんかは」
「はいはい、言い訳は後でたっぷり聞かせてもらうから。それより今はこの辛気臭い場所からさっさと脱出するわよ」

内股をもじもじさせながら、うつむき加減に謝ってくる夢追を適当にあしらい、埴井は蜂達に指示を飛ばしていた。
先程のドラゴン騒動で一目散に逃げ出したものだから、現在地がわからなくなっているのである。
とにかく、下手に動かず周囲の状況をしっかりと把握して、最短経路を通って地上へ脱出しないと。あんな物騒なモノがいる場所なんて1秒も長く居たくないわ。
そうつらつらと考える埴井へ、蜂達が『気になるものを見つけました』と報告してきた。

「……ふーん?そう、それじゃちょっといってみようかしら」
「えっ?何かまた見つけたの?」
「……」ズビシッ
「痛いっ!」
「ほら、行くわよ」

蜂達の報告によると、なんでも近くにライブハウスのようにステージと客席に分かれた部屋があり、そこに正体不明の人影が大量に集まって集会を開いているらしい。
その人影達に攻撃的な雰囲気はなく、集会の内容も迷宮を訪れる冒険者といかに仲良く接するかというものであったので、もしかしたら迷子の自分達を助けてくれるかもしれないと考えたのだ。
今までにも何度か迷宮内で友好的なモンスター達に出会っているため、少なくともいきなり襲われることはないだろう。

「ここね……」
「おー、確かに幽霊さんなのかな?いっぱい集まっているねー」

ちょうど部屋のステージ袖にあたる部分から集会の様子を窺う二人。

「おや?これはこれは実に可愛らしいお嬢さんがたがいらっしゃったようですね」

特別気配を殺していたわけでもないので、すぐに気付かれたようだ。
二人に気付いたステージ上で進行役をやっていた人影がこちらに話をふってきた。

「遠慮せずにこちらまでどうぞ。今、我々はあなた方のような冒険者といかに親密な関係を築くかについて話し合っていたところでして。是非とも冒険者視点からのご意見もお聞きしたいと思っていたところなんです。しかもその冒険者がこのように可愛らしい方々でしたらもう大歓迎ですよ」

一気に言いたいことを喋りきった進行役に、よく口が動くもんだと半ばあきれつつ、それでもおだてられて悪い気はせず埴井はステージ中央へ歩み寄った。

「で?あんたたちはどうして私達と仲良くしようとしてるの?」
「はい、それが我々は見ての通りしがない幽霊なのですが、昔からどうも冒険者達に執拗なまでに付け狙われているのです。元々、我々はここではない世界の迷宮に住んでいたのですが――」
「ふーん。要するに昔住んでいた場所で酷い目にあったから新しくここに来た。ここでは同じ目に遭わないよう用心しよう。そんな感じ?」
「はい、そういうことです」

埴井はふむ、とうなずきつつ、そういえば当初の目的を忘れてたと、交渉を持ちかけることにした。

「とりあえず色々あたしも考えてみるからさ、ひとまずあたしたちを地上まで案内してくれない?」
「それならばお安いごようです」
「あ!どうせならあんたたち迷宮で迷ってる冒険者達を地上に送り返す仕事でもしてみれば?そうすりゃ冒険者達から狙われることもなくなるんじゃない?」
「おお!なるほど!冒険者視点の貴重なご意見をありがとうございます!」

地上への案内を得てよしっ!とガッツポーズをとる埴井。
その拍子に思いついたアイデアも、どうやら受けが良かったらしい。
ステージの下に居る幽霊達からもおお、なるほど、その発想はなかった、脚線美が実にけしからん、等、賞賛の声が上がっている。

「いや、あなたのような素晴らしい人に出会えて本当によかった。その見目麗しいお姿と、それに負けない清く澄んだお心をお持ちだ。私も本当に多くの冒険者を見てきましたが、あなたほどのお方に出会ったことは一度としてありません」
「ふ、ふん!大げさね!」
「いえいえ、大袈裟ではありません。私が幽霊をやってきた30年、出会ってきた400万人の冒険者の中で、あなたこそが最も優しい心と、優れた知恵と、美しいお姿をしています。宇治の橋姫もかくやとはまさにこのこと」
「宇治の……何?」

自分を褒め称える言葉の中に耳慣れない単語を聞いて困惑する埴井に、夢追がそっと耳打ちしにきた。

「宇治の橋姫っていうのは古い御伽噺に出てくる、都を守る神様ですよ。美人として有名なんです」
「へえ。……ってことはつまり?」
「あの幽霊さんは埴井ちゃんがとんでもなくかわいいって言ってるってこと」

夢追の話を聞き、思わずにやけそうになる顔を引き締めながら、埴井は心の中でグッとガッツポーズを決めていた。

やっぱり……私は目立つべくして目立つ存在なんだ!

なるべく冷静を装いながら、念を押すように埴井は幽霊を見据えた。

「へ、へえ。……私、そんなに綺麗?」
「はい、それはもう。とても言葉で言い表せるものではありませんが、あなたの前では野に咲く薔薇も頭(こうべ)をたれ、空にかかる虹も姿を隠し、そのお声の前にはどのような楽器も鳴りを潜め、その瞳の輝きと比べればエメラルドもただの土くれ同然……」
「ちょ、ちょっと!もういいから!さすがに恥ずかしいわよ!」
「は、左様ですか……」

耳まで真っ赤になりながら身をくねらせる埴井と、そんな埴井を見て女子高生カワイイ、けしからん、実にけしからん、いいぞもっとやれ、等、ステージ下の幽霊達が異様に盛り上がっている。
そんな様子を見ながら、何この状況どうしようと口を出せずに傍観する夢追と蜂達。
三者の思惑が入り混じる、熱気の篭った空間の中、少しだけ落ち着いたらしい埴井はステージ下を見下ろしながらうっとりとした表情を見せた。

「ふふ……やっぱり私、目立つわよね!目立ちまくってるわよね!」

そんな埴井を見た進行役の幽霊は、何やら怪しげなものを横にいるサポート役の幽霊に持ってこさせ、そのアイテムをうやうやしく埴井へと差し出した。

「あなたはどうやら“目立つ”ことへ並々ならぬ情熱を傾けているご様子。こうしてお近づきになれたしるしに、我々の秘蔵のアイテムを差し上げましょう。これを身に着けていれば、いつでも周囲の視線を集めることが出来るといういわくのあるマジック・アイテムです」

差し出されたものは――

ねこみみバンドと肉球てぶくろであった。

「えっ」

埴井葦菜、本日三度目の間抜けな声を漏らした。

「いや、ちょっと何よこれ。これのどこがマジック・アイテムなのよ。こんな恥ずかしいもの着けられるわけないでしょ!」

慌てる埴井に対して、進行役の幽霊はどこまでも落ち着いている。

「いえいえ、これは確かにマジック・アイテムです。なんとこれを身に着け“にゃんにゃん”と喋った場合の視線釘付け率は100%!母数は我々幽霊仲間のみですが」
「それあんたらの性癖暴露してるだけでしょ!」
「しかし今これを使われれば目立つことは確かですが」
「うっ!」

目の前の幽霊の話を聞いて、その目立つという単語に心惹かれるものがあるのは確かだ。
しかし、流石にねこみみバンドに肉球てぶくろは……
欲望と理性の狭間で揺れ動きながら、ふと埴井がステージ下に目をやると……

女子高生のにゃんにゃん!、けしからん、本当にけしからん、あああの足に踏まれたい……

皆の注目が自身に一点集中していることを感じ……
ああ、私は今、確実に目立っている……
そう実感したとき、埴井の手は自然とねこみみバンドのほうへと伸ばされ――

『正気に戻ってくれー!』
「ダメよ埴井ちゃん!」

緊急事態と見て取った蜂達と夢追が慌てて埴井のことを取り押さえた。

「な、なにすんのよあんたたち!私が目立つのを邪魔しようっての!?」
「ダメだよ!それで目立っても人間の尊厳とか、色々大切なものを失うよ!」
「あんた人に人間の尊厳とか言えるクチ!?」
『頼むから少し頭を冷やしてくれ!』
「なによあんたたちまで!離しなさい!私は今ここで最高に目立つ存在へと進化するのよ!」
「それ悪目立ちって言うんだよー!」


***


沈みゆく太陽に照らされ、オレンジ色に染まった希望崎学園の校庭。
帰宅部の生徒達は既に帰り、部活動に勤しむ生徒の声が近く、遠く聞こえる。
校庭隅の木陰に、くたくたになった体を投げ出して倒れ伏す女子生徒が二人。
互いに相手の顔を見ることもなく、木の枝越しに見える赤い空を眺めている。

「旅行ってさ」
「うん」
「なんかテンション上がるよね」
「うん」
「後で思い返すとなんでこんなもん買っちゃったんだろってお土産とか買い込んでさ」
「うん」
「……旅行のテンションってさ」
「うん」
「怖いね」
「……うん」
「帰ろっか」
「そうだね」

互いに互いの恥ずかしいところを見せ合ってしまった埴井と夢追。
何も言わずとも相手が言わんとしていることは通じ合った。

――今日のことは歴史の闇に葬り去ろう。

こうして少女達は思い返すと胸が痛くなり、それでもどこか懐かしく切ない青春の一ページをその心に刻んだのであった。



次の日。



「ちょっとあんた!何その校長みたいなボディスーツは!」
「いえこれは耐熱・耐衝撃に優れたただの防具ですが何か」
「あんた昨日ので懲りたんじゃないの!?」
「それを言うならあなたの右手に握られたそのねこみみバンドと肉球てぶくろはなんでしょうか?報道部員魂が騒ぎますね」
「いえこれは昨日持ってきちゃってたから今日返しにいこうとしてるだけですが何か」
「……」
「……」
「……」
「一緒に行こっか」
「うん!」
『本当に懲りないんだから……』



――fin



「あれ?昨日と様子が違うよ!?」
「何ここ自動生成ダンジョン!?」
「私のドラゴンはーーー!?!?」
「私の晴れ舞台はーーー!?!?」



――こんどこそfin